チクホウフォーカス

2013年〜共同ポケットの活動記録です。

昭和の町・豊後高田へ視察バスハイク

先日、田川映画愛好会の皆さんの視察研修バスハイクに同行させていただきました。行き先は、昭和の町として古いものを生かした町づくりを進め、年々観光客を増やし続けている豊後高田市

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今でこそ、昭和レトロという言葉で昔ながらの駄菓子屋さんの復活や給食カフェなどは珍しくはなくなりましたが、最初にそれを打ち出し、犬や猫しか歩いていないといわれていた商店街に賑わいを取り戻した豊後高田市は本当にカッコイイ!と感じました。

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70歳を超えるボランティアガイドさんも生き生きされていて、今では年間40万人もの方が来るようになり、なかなか休めないとのことでした。



一度作ればおしまいではなく、二度三度ときてもらえるような仕掛けと、地元の方々も喜んで参加したくなる企画も大事です。

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昨年は、橋を渡った先の商店街も復活させたいと、横浜から地域おこし協力隊の制度により地元にUターンした方が、シニア世代向けのミニシアター整備を提案し、市と県が1800万円の助成金を出して見事実現したそうです。

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古くからの城下町であり海運により盛んに商いが行われ賑わってきた豊後高田市。かつてあった映画館の名前をそのまま継ぎ、パン工場だったという古い建物に手を入れた温かみのあるステキなシアターでした。

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一方の田川映画愛好会は、結成から12年。

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日本有数の炭鉱地帯として大いに栄え、最盛期には田川地区だけで25を超える映画館がありました。

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今でも現役、素晴らしい腕前の映画看板絵師もおり、唯一現存する映画館跡、ターミナル会館はまだ廃墟のままそこにありますが、ターミナル会館の映写機や、上映記録、様々な映画のチラシやイベントの資料を丁寧に収集、記録されている重藤事務局長も元気いっぱいです。

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重藤さんは、なんとかこの貴重な資料を常設展示し、時々映画を見られるような資料館を作れないものかと、これまで何度も市にかけあってこられましたが、何億という助成金をかけて建設された廃校活用のプロジェクトや、今度の伊田駅再生プロジェクトにも、いまだその計画は盛り込まれていません。
これまで古いものは大概スクラップされてきましたが、辛うじて民間で守っている、他のどこにもない古き良きものを何故守ろうとせず、やれフィルムコミッション、シェアオフィスにドミトリーと横文字ばかりを並べるのか不思議でなりません。
愛好会の方々にくれぐれも頼みますよと握手をされましたが、複雑な心境。
ターミナル会館を守れたらと大それたことから始めたチクホウフォーカスの共同ポケットにできることはなんでしょうか。

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日々自問自答。

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かなりの地腹を痛めつつ、作らせていただきました日めくりカレンダーにはそんな想いも入ってます。

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