チクホウフォーカス

2013年〜共同ポケットの活動記録です。

本橋成一さんと巡る田川ツアー/旅の終わり~報告会

石炭歴史博物館に戻り、それぞれに感想を語り合いました。
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本橋さんからは、まず、きょう誘っていただいてよかったという言葉のあと
「炭鉱」に関する写真を撮ったということに、あらためて責任というか
その想いの強さに感じ入る。東京でも写真展をしているが、来てくれた人の滞在時間が
とても長く、みんななかなか帰らない。
僕はだいたい、何かを残すということに、あまり肯定的ではないけれど
今回は、何もかもなくなるのはどうかと思った。残す大切さについて思うところが
あったとしみじみ語ってくださいました。
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本橋さんと旧知の仲であり、炭鉱労働の記録文学者を父に持つ上野朱さんは


これだけの人が働き、生きて死んで行った「炭鉱」というものをあっさりと潰してしまった
日本という国は何をやっているんだろう。本当にこれからどうなるんだろうというような
ことまで考えてしまった。こうした活動によって、その時代をただ懐かしむだけでなく未来の
ために何ができるかということを考えるきっかけにして欲しいとおっしゃっていました。


その他
田川市の商工観光課の職員、石炭博物館の関係者は、あらたな発見がたくさんあった
大変勉強になった。こうした資源を生かしてもう一度人が集まる町を目指したい。

地元で写真の仕事に携わる人々…本橋さんとよいご縁ができてよかった。自分たちにも地元でできることについて考えてみたい

語り部として参加してくれた、元炭鉱夫の小田さん…川渡り神幸祭などとにかく地元の元気なところ
いいところを知ってもらいたい。とにかくチークワークを組まないと。
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石炭歴史博物館 安蘇館長
若い人たちのバイタリティーに感銘を受けた。博物館としてあらためて本橋さんの仕事に注目すると同時に、当時のことを知る小田さんのような人たちと連携しなくては。

山本作兵衛さんの孫、緒方惠美さん…じいちゃんの遺してくれたものをできるだけ多くの人に伝えて行きたい。近くにいながら何も知らないことがまだまだある。きょうは本当によかった。



西日本新聞 文化部 塚崎記者
昨日から充実の時間だった。
初任地は大牟田だったし、ずっと石炭の歴史に触れる縁が続いている。使命感を感じる。

一日、ご案内させていただいた共同ポケット山本より
炭坑夫として働いた祖父の死に行く様を見届けた責任を感じている。きょうは偉大なる方々をお連れして
、また小さい頃から僕を可愛がって下さった地元の先輩方も一緒になって、夢のような時間だった。これをどう生かせるか。この夏に世界遺産登録を目指して明治日本を作った産業革命の遺産群が注目されるが、田川も人海戦術で大手に負けない仕事をした。小田さんのいうように今こそ「チームワーク」を大切にまさに人海戦術で、故郷を盛り上げたいと思う。
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初の試みでしたが実りある時間になりました。
本橋成一さんが「炭鉱」を原点として筑豊に想いを寄せてくださることに心から感謝致します。
本橋さんの大切な一冊である「炭鉱<ヤマ>」を一人でも多くの人に注目していただけるよう
これからも活動していきます。
なお、今回、前日のトークイベントと合わせて密着取材していただいたテレビ局二社
また、地元を代表する新聞社文化部の心意気にあらためてお礼申し上げると共に
その大いなる発信力に期待いたします。どうぞよろしくお願い致します!

(共同ポケット 青木)