チクホウフォーカス

2013年〜共同ポケットの活動記録です。

山本作兵衛の世界展~福岡市博物館に続け!

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福岡市博物館で来月26日まで開催中の山本作兵衛の世界展、堪能してきました。
筑豊人として大変誇らしい展示であり、単に作兵衛さんの絵を鑑賞するだけでなく、石炭産業と筑豊の歴史的な流れがよくわかり、見応えがありました。たくさんの人に見て頂きたいです。そしてあらためて世界的に認められた国の宝が田川の博物館にあるということ、感動しました。

コツコツと山本のじいちゃんが65歳から描きためてきたもの。我が父は65歳で死んでしまったけれど、山本のじいちゃんは天性の習慣がその仕事を成し遂げたのですね。永末さんの言葉を借りるなら、炭坑労働と同じように絵を描くことも、まやかしや遅延を許さなかった日常そのものだったのだと。ひたすらに働き、ひたすらに生きて、ひたすらに描いた。それがこのように人々の記憶の案内役になって今も生きている。人や自分を騙すことなくよい日常を送らねばと、じいちゃんに教わりました。

「こんにちの筑豊は体験者の記憶として語られるほかはない」
という言葉も印象に残りました。
師匠本橋さん、帆足さん、永吉さん、そして山口勲さんの写真もうまくリンクして圧巻でした。上野英信先生の声も聞こえた気がしました。

私たちも来月より本拠地にて、誇らしき田川市石炭・歴史博物館と共にイベントをさせて頂きます。

共同ポケット主催で昨年、多くの方々のご協力で実現したチクホウフォーカスを、今年は、二本煙突がそびえる作兵衛さんが暮らした田川市から発信できることとなりました。

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福岡市博物館からの良い流れを受け、田川市石炭・歴史博物館にもぜひご注目ください。詳細はまもなく発表致します