チクホウフォーカス

2013年〜共同ポケットの活動記録です。

大竹しのぶさんのデビュー作!

なぜ今更、青春の門を?と聴かれることもありますが、こういう特集をまさに今、テレビで見かけるとはっとします。偶然にもとてもタイムリーな企画。「青春の門 筑豊篇」(1975•東宝制作)でデビューした大竹しのぶさんが、7月20日のBSフジ「ヒトカド」にご出演し語ってくださいました。
「ありのままの自分で大丈夫だということを教わりました」

筑豊という土地に原点を描く方は実はとっても多いようです。
なぜなら当時、もの凄い人の数がこの地に集まり、交流を深め、そしてまた全国へ散っていったからです。

原点回帰の気持ちを新たにしました。
今や日本を代表する女優でいらっしゃる大竹しのぶさんがまさか筑豊•田川から芸能の道に入られたとは驚きでした。
東京•下町育ちのしのぶさんは当時17歳。約1ヶ月以上家族と離れて田川に滞在したくさんの大人たちに囲まれて、まさに体当たりで仕事にのぞまれました。
当時のパンフレットには、私の青春はまさに今です!と書かれています。
イメージ 1

初々しい美しさの中にある強い芯。デビュー作とはとても信じがたい存在感がスクリーンに溢れています。幼なじみの信介役•田中健さんとの名場面。
貧しさの中で理不尽な想いが込み上げ、泣きわめくシーンは圧巻です。
イメージ 2

この映画を見る以前に、偶然にも新藤兼人監督の遺作となった映画「一枚のハガキ」を見る機会があったのですが、私たちが思い描く大竹しのぶさんの魅力はデビュー作ですでに開花しているように感じました。戦争で愛する夫を亡くして泣くシーン。
それはまさしくあの日の織江にぴたりと重なります。

今回の「青春の門 筑豊篇」は、デビューの時から、ありのままの自分をまっすぐに仕事にぶつけてこられた大竹しのぶさんの魅力も再発見できる貴重な機会となりそうです。