チクホウフォーカス

2013年〜共同ポケットの活動記録です。

青春の門 (1975)とは?

なんちかんち言いなんな!

リアリズムを追求する浦山監督の作品らしく、映画の中の台詞はかなり地元ならではの 言い回し、筑豊人なら思わず膝を打つ言葉が出てきます。 同じ福岡の言葉でも、それは博多弁とはまるで違うニュアンスなのです。 朝鮮人の子供をみんなでいじめ、言い訳をし…

異様な山、香春岳

「青春の門」の原作者、五木寛之さんと香春岳(ロケ時1975年撮影)。筑豊篇から始まるこの大河小説は全14巻でいまだ未完成と言われています。冒頭より「香春岳は異様な山である」ではじまるこの小説をもとにした映画では、福岡県田川を象徴する山「香…

祝!今こそ30歳の吉永小百合さんを!

吉永小百合さんが初めて自らプロデュースし主演した最新作「ふしぎな岬の物語」がカナダで行われた第38回モントリオール世界映画祭で特別グランプリを受賞されたとのことで大きな話題となっています。 映画出演118作目の快挙だそうです。なんと喜ばしい…

終戦の日のワンシーン

終戦記念日。今回、上映予定の「青春の門 筑豊篇」でも 敗戦を迎えた日本のその瞬間が描かれています。 かあちゃん、きょうはなんか静かやね。煙突から煙が出てない。なしやろか。かあちゃんにおんぶされた、信介。このあと、母子がみる光景とは?終戦。戦争…

五木寛之原作「青春の門」とは?

そもそも「青春の門」とは何?と聞かれることもしばしば。 写真は、この映画のロケで筑豊にやってきた五木寛之さんと香春岳。 冒頭「香春岳(かわらだけ)は異様な山である」から始まる作品を象徴する一枚です。 もとは1969年より五木寛之さんが週刊現代…

あなたは必ずみたくなる?

チクホウフォーカスを1人でも多くの方に知ってもらいたいと、日々、いろんな場所に行き、いろんな方とお会いしています。 筑豊出身の私たちは、それが何か詳しくはわからなくとも、物心ついた頃から【せいしゅんのもん】という言葉が身近に聞こえてきました…

地元のヒーロー伊吹重蔵に仲代達矢さん

見よ!この目ヂカラを! 配役を替えて、映画やテレビでこれまで何度も映像化された青春の門。 元祖は1975東宝制作のこちら。信介の母タエ役に、当時30歳で世にも美しい吉永小百合さん。清純派を脱し、初の濡れ場に挑戦した、サユリストには衝撃の作品でも…

眩しいほどの魅力、小林旭さん

炭鉱で父親を失った少年信介の成長を見守る、塙組親分の竜五郎役に、小林旭さん。 中学生になった信介を愛車のハーレーに乗せて、ボタ山を駆け上る名シーンです。小林さんのバイクテクは相当なもので、スタントマンが何度も滑り落ちたボタ山の斜面を見事一発…

一貫して子を守る筑豊の強き母

これまで何度も映画やTVドラマでリメイクが繰り返されてきた青春の門。筑豊の炭鉱町を舞台にひとりの少年信介が様々な人間模様の中で大人の男性へと成長していく物語です。 今回チクホウフォーカスで上映を計画しているのは1975年、昭和50年に最初に作られた…

田中健さんと筑豊

1972年、歌手としてデビューした田中健さん。日本人離れした端正なお顔立ち。はっとするような美しさを放ちながらも何故か泥臭い田舎の風景にもふっと溶け込んでゆく純朴な魅力が俳優田中健として、初めて銀幕に輝いたのが1975年東宝制作の「青春の門 筑豊篇…

大竹しのぶさんのデビュー作!

なぜ今更、青春の門を?と聴かれることもありますが、こういう特集をまさに今、テレビで見かけるとはっとします。偶然にもとてもタイムリーな企画。「青春の門 筑豊篇」(1975•東宝制作)でデビューした大竹しのぶさんが、7月20日のBSフジ「ヒトカド…